クスコ
インカ文明で政治、経済、文化の中心だったクスコはアンデス山岳地域で、標高3400mを越えるので一番寒いとの噂・・・・。
添乗員からも最低気温0度とのふれこみで、服装ではかなり迷いました。
とにかくペルーはメキシコと同じで地域によって気温差がありすぎ。
富士山の5合目位の寒さと思っていてください。
しかーし!晴れていると風は冷たいが暑いです。
陽射しを遮るものが天にないのでギラギラ太陽光線が一直線。
建物の影に入れば涼しいけれどね。
こちらは日傘をさすという習慣がないので観光客でさえささないし、帽子とサングラス、首にショールをまいたりして紫外線を避けましょう。
半袖の上に長袖、夏用パーカーの上に冬用パーカーで丁度良かったよ。
まあどこにも半袖Tシャツ馬鹿がいるけれど、半数の人はダウンとかジャンバーとかきこんでいたよ。
大航海時代の始まりはポルトガル旅行記に書いたように、オスマン帝国のスレイマン皇帝がトルコ、エジプト、ロードス島らを手中に治め、地中海や東洋、アフリカとの交易海路を独占したからでした。
オスマン帝国に高い海路使用金を払うよりは新しい海路を開拓したほうがいい。
そんなわけで冒険者と言う名の侵略者たちは、キリスト教の布教を建前にして略奪、虐殺、他の宗教への弾圧、奴隷化などあらゆる悪の所業に走っていくのでした。
メキシコではとてつもない文化遺産と成り得たであろう壮麗な水上都市、マヤ王朝の宮殿や町を破壊つくし、その上に自分達の町をおったて
神殿をぶち壊した後の聖地に自分達の教会をぶちたてました。
インカでもことごとく破壊し、残った石壁の上にスペイン風街並みをおったてました。
沖縄でもアメリカ軍はグスクを破壊して、その石組を自分達の基地に利用したし
水場に糞尿をわざと垂れ流したこともあったそうです。
それというのも文化的価値を知らない無知からきているんだけど、レイプ事件なんか起こしちゃう末端の1兵士に求めても・・・・。
上官や将軍や大臣や王様の管理能力不足だし
政治家の不始末が日本の意識レベルと判断されちゃうんだから、上はもっともっとしっかりしてください、そういう重要な責任があるのですよ~~
話は脱線しましたが、剃刀の刃も通さないというこれらのインカ遺産である石組は爆弾が落とされない限り脱線?しないしびくともしない。
スペイン建築を支える土台として活躍中。
きっとスペインが滅びて人類が滅びても、これらの石組は残るんじゃないかと思わせるほどです。
どうやってこれらを作ったのかと言うと、インカ文明は鉄を持っていなかったんですよ!
石を割るのもひびに水を流して張力を利用するとか、削る道具も石。
ひたすたひたすら石工技術者たちがぴったり合うように目測で削りまくってはめていく技法です。
そんな壁が斜めに傾いているのは崩れにくくするためだそうです。
そして王様や貴族や神殿とか大切なところは寸分たがわないよう美しく建築しますが、どうでもいいところはかなり手抜きとなっております。
有名な12角の石は卵が先かにわとりが先か?
周りの石の角にあわせて削ってはめたのか?元々12角の石があったので周りの石をあうように削ったのか?
下から積み上げていくんだから、何も考えず持ってきた石の順番順にはまるよう削ったんじゃない?
だから下は平らだけど、周りの石の角に合わせて削ってみたら12角になっちゃったということだろう。
つまり積み上げる前に石の組み合わせを考えて設計したわけでなく、思いつくまま積んでみたという結構いい加減な積み上げ方ってことなのかな?
あんまり興味がなく、記念写真をとってやるから並べといわれても躊躇するのであった。
授業か散歩できていた地元の幼稚園生か小学1年生くらいのちっこい集団を見ている方がおもしろい。
仮装したおじさんもいたし・・・・。