エーゲ海クルーズ 太陽とバラの島、ロードス島
ロードス島には朝の7時半について18時出航なので、オプショナルツアーには参加しないでフリーにしました
ちなみにオプショナルツアーはリンドス村のアクロポリスと騎士団長の要塞70ユーロと
フィレリモス教会と騎士団長の館70ユーロです
どちらも結構歩いて、前者は山登りだったと言ってました
接岸しているので自由に乗り降りできます
ゆっくり8時半に起きて9時頃ご飯を食べに行きました
ロードス島の旧市街はぐるりと城壁で囲まれているので、どこが入り口か迷いましたが
ポート門からなんとか潜入
この城塞都市は14世紀に聖地エルサレムからトルコ軍に追い払われた聖ヨハネ騎士団が
築いたものです
ポルトガル旅行記で書きましたが、ロードス島はイスラムとの最前線で
イスラムの聖地メッカに行くための海路上にありました
スレイマン1世は海賊業に精を出していた聖ヨハネ騎士団を打ち負かし
礼砲をもって追放しました
通行料をオスマン帝国に払わないと海路を利用できなくなったヨーロッパ勢は
新しい航路発見にマゼランやコロンブスらを送り出し、大航海時代を迎えるのです
で、キリストの名を使ってマヤ文明とか様々な民族を滅ぼして奴隷にしまくるわけ。
ミコノス島やサントリーニなどはセレクトショップばかりでしたが
ここはお土産屋さんが多いので楽しいです
だけど10時はまだまだお店が開いていない
タツノオトシゴの噴水に着きました
グランドマスターの宮殿を目指して坂を上っていきます
ここはソクラトゥス通りですね
スレイマンモスクが見えてきます
そして時計塔 かな?
オプショナルツアーは高いので自分たちで見に行こうとしているところですが
どこがグランドマスターの宮殿の入り口かわかりません
通り過ぎてアンボイス門にでてしまったらしい
橋から見下ろすとこれは宮殿の庭じゃないのか?
友達はこの先ではないかと言うが、観光客がこっちに向かってくるので
市街地からでちゃったんじゃない?と気が付き引き返しました
ツアーに参加しないと英語ができないから迷子になるのが問題ですね~
毎回海外に行くと、今度こそ英語ができるようになろう!!と思うのですが
なかなか腰があがりません
自分が話すというより、一体何をいってるんだか聞き取りができないとね
飛行機の中でもスッチーと会話できないもん
「コーラ」「アップル」「オレンジジュース」って幼児か!!
プリーズ・・・・をつけると感じいいと言われても恥ずかしくって~~
ゲームオブスローンズを繰り返し観て耳を鍛えてみましたが
「ドラゴンは私の子供」とかさ~、日常会話じゃないだろ・・・
ダガーぁがナイフだって覚えたぁ、だけ
やっと騎士団長の館に着きました~~
聖ヨハネ騎士団の団長が代々暮らした宮殿で、14世紀に建てられました
第1次世界大戦後にイタリア人に修復されてムッソリーニが別荘として使ったそうな
そしてここでもまた英語ができないと苦労する・・・
6ユーロだけど、なんとかで8ユーロ、10ユーロっていうのがある
城壁に登れるのが8ユーロかな?
10ユーロは考古学博物館とかとのセット価格だったのかも?
そしてガイドがいないから、順路がわからないし
なんかあってもなんなのかもわからん
憶測だとこれらの像は代々の騎士団長かということになるが、服装がおかしいし
若いし、騎士っぽくないから、あとでつけたされたのかな
これも下半身丸出しで意味不明だが・・・・
(やはり医療活動に従事した聖職者がだんだん海賊になってしまったというのは
本当なのか)
と、とにかく、8ユーロ分をみないとな
よし! 中に潜入するぞ
ふむふむ・・・
やっぱり宗教色が強いな
床はコス島の古代モザイクだそう
しかしこれってイルカなわけ?
海に囲まれているんだからイルカってどんな姿か知っているはずだが
あれかな・・・・ 深海魚か?
騎士団という大の男がこんな漫画ちっくな像を飾るはずがないよね
ロドスはヘリオスの奥さんの名前だそう
息子のパエトーンの話が一番有名。
医学はアレキサンドリア、哲学はアテネ、弁論はロードスで学ぶのがよいとされたそうな
また彫刻でも有名で、サモトラケのニケもラオコーン像も
ロードス人彫刻家によってつくられたそうです
ラオコーンはトロイのアポロン神殿の神官で、木馬を城壁の中に入れることを反対
するとトロイの王子パリスが一番美しい女神にアフロディーテを選んだことを
根に持つアテナのさしむけた大蛇に、息子共々絞め殺されてしまいました
そしてトロイは滅びて、トロイの木馬伝説が残った
そしてシュリーマンが伝説は本当におこったことだと信じて探しまくり
トルコで遺跡が発見され、前に観光したことがあります
掘れば掘るほど古い年代の遺跡がでてくるところでした
あ~、なんかハートに囲まれた男の子とか、漫画的なジャガーとかあると
男のナイーヴさで、ゲイカップルが多かったのが頷ける
戦いで死が身近にあると、誰かにすがりたくなるよね
大体パリスが一番いけないんだよね
トロイを滅ぼすと予言されて捨て子にされたけれど、また王家に迎えられ
スパルタを使節として訪問しますが、スパルタ王メネラオスの妻ヘレネと駆け落ちし
トロイに逃げ込んできて、メネラオスの兄でミケーネを治めていたアガメムノンらに
滅ぼされたのだから
そしてメネラオスは浮気妻ヘレネを殺せず、エジプトで7年過ごして夫婦円満となって
スパルタに帰り幸せに暮らしたそう
トロイ戦争は10年かかったっていうから、ヘレネもいい歳になって妥協したんだな
ところでトロイ王家は滅びていず、王族のアンキセスと女神アフロディーテの間に
産まれたアイネイアスは、トロイ戦争の時に母やアポロンに守られ脱出して
ローマを建設したという伝説になりました
日本の壺、発見!!
中国製かな??
トロイ戦争の後日談ですが、アガメムノンらのあまりの虐殺ぶりに神々がドン引き
一番美しい女神に自分を選ばなかったパリスに腹を立てて、トロイが滅びるように
画策していたアテナも、自分の神殿でカッサンドラを犯したことに怒り
ミコノス島付近で嵐をおこして凱旋する船を沈めました
アガメムノンは戦争に出かける前に自分の娘を生贄に捧げました
トロイ攻略で留守にしていた10年間、そのことを恨んでいた妻と愛人に
帰国したその日のうちに殺されてしまいました
英雄アキレウスは戦争中に死んだけれど、アキレウスの息子のネオプトレモスは
ヘクトルの妻アンドロマケを捕虜にして王国を建設し、ヘレネの娘と結婚しますが
トロイの王をゼウスの祭壇前で殺したことで殺されてしまいました
ネオプトレモスとアンドロマケとの間の息子がモロツソイ王国を造り
アンドロマケは再婚してその子供がベルガモン王国を造りました
勝利の立役者オデュッセウスはホメロスのオデュッセイアにあるように
神々に邪魔をされながらなんとか生き延びて妻のペネロペの元に帰りました
ところでホメロスは盲目の吟遊詩人で、オデュッセイアと並ぶイリアスでは
アキレウスがトロイ戦争に参加してヘクトルを殺し、トロイ王が息子の遺体を
取り戻すまでの物語が描かれています
この2つの叙事詩は、古代ギリシアが滅んでビザンチン帝国に代わっても
学校の基礎教育に取り入れられたそう
待機する騎士団がこのテーブルで博打とかしてたのかな
ここで会議とかしてたのかなとワクワクしていたら…
アンティーク家具の展示場になっていたのであった
ヘレネの故郷(夫メネラオスは婿さんです)スパルタは周りの国から浮いていた話
スパルタは周辺国を襲い、抱える奴隷は国民の10倍になったが手ひどい反乱にあい
国民一丸となって強い戦士をつくりだすことに命を燃やすことになった・・・
男子も女子も生まれると選別され、たくましく育ちそうにない赤ん坊は殺された
男は7歳になると親元から離れ、丸刈りと真っ裸で共同生活をしながら
厳しい訓練にあけくれた
集団行動に役立つと歌と踊りもしこまれたそうな
服は年に1度だけもらえて、常に飢えた状態にさせられ狡猾な盗みを推奨される
20歳で軍隊生活に突入し、髪を伸ばし結婚することを許され、結婚できないものは
手ひどいいじめにあった
結婚も通い婚で兵舎に戻らなければならず、30歳でやっと家族と暮らすことを
許された
しかし夕食は平等と仲間意識を育むため指定された食べ物を持って
所属する隊との会食に行かなければならない
60歳まで生き残ると軍隊から解放され、長老会のメンバーになれる人もいた
女子は強い戦士を生まなければならず、毎日裸で鍛えられた
女っぽさや弱さや羞恥心は排除され、男女平等の強い女ばかりだった
祭りのパレードも男女とも裸で参加し、嫁探しの場になった
結婚が決まると丸坊主にされ男の服を着て、夫に略奪されるという儀式になる
強い戦士をつくるために妻の貸し出しも行われた
スパルタには王家があったが日本式で、政治は長老会がおこなった
富への欲望をなくすためにスパルタではギリシア貨幣は使わず
重い鉄串にし、周りの国から贅沢が入らないよう軽く鎖国状態で
決めごとは時代で変わるからと文字で残すことはなかった
そして、なんと!!
こんなスパルタでしたが負けることも多かった・・・
やっぱり、反動がくるんじゃない? 奥さん強いし。
やがて侵略よりも同盟精神が芽生え、ギリシャの一員となりました
そんで映画300にあるように、男ダレイオスの犠牲的精神で名をあげ
スパルタは強い民族ともてはやされることになったのでした
しかし・・・例によって商売気がなく買うものがないので
ランチに向かいまーす