六華 銀花 sakura舞う 2

旅行記 時々不思議なお話

ポルトガル シントラ  ~王宮探索 おもしろおかしく噂は恐ろしいね~

ここがジョアン1世の浮気事件があった、カササギの間です

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ポルトガルの基礎を築いた大王と呼ばれるジョアン1世は

妾妃テレサ・ロレンソが産んだ庶子でした。

武勇に優れ青年期は騎士団の団長を務め、異母兄フェルナンド1世が死去すると

王妃レオノール・テレスと貴族による専制政治の反対派に支持されます。

この時を見計らって侵攻してきたカスティーリャ国王をリスボンで撃退し

国民から救国の英雄として讃えられました。

そしてその功績を評価されて、ジョアン1世はポルトガル王になります。

そしてカスティーリャ王国の背後に同盟国フランスがいるので

イングランドと同盟して27歳の王女フィリッパと結婚しました

 

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2人の間に生まれた王子たちはいずれも優秀で、王位を継承した長男は

学究者として多く著作を出した。次男ペドロは学問と外国旅行を好み

後に摂政となり卓越した政治家となり、三男はエンリケ航海王子

五男フェルナンドは後年のモロッコ遠征での自己犠牲により聖人に祀られます

エンリケ航海王子と共にモロッコに進出勢力を拡大し

1433年、政治・軍事の多くに成功を収めて77歳で亡くなりました

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そのジョアン1世が女官の一人とこの部屋でキスしているのを目撃され

王妃の耳に入ってしまい、ジョアンは善意のキスだったと言い訳・・・・

これらの事件が女官たちの間に広がりいろいろな噂が飛び交います

そこでジョアン1世は王宮の女官136名全員をおしゃべりの象徴であるカササギとして

この部屋の天井に描かせました

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カササギ娘達はPOR BEM(善意のキスだった)という言い訳の書かれた布をくわえ

足に王妃の出身であるランカスター家の紋章であるバラを掴んでいます

はてさてどういうつもりでジョアン1世はこの部屋を作り直したのでしょう?

懺悔なのか?おしゃべり女官らへの怒りなのか?王妃のスパイ達という皮肉なのか?

王妃はキス事件を聞いても何も言わなかったそうです

27歳で政略結婚し、優秀な子供を幾人も生んだけど2人の間には何があったのか・・・

おもしろいですね~~~